皆さん、人月(にんげつ)という言葉を聞いたことはありますか?
元々、IT業界ではよく使う言葉だったのですが、現在では業種問わず耳にすることが多いですね。
僕も先日、ツールの作成(自社用の作業を効率化するためのツール)を外注依頼した際、見積書に人月・人日と記載がありました。
それを見たときに、「あーやっぱりIT業界の人はこの単位をよく使うのだなー」と感じましたね。
人月で記載されていると、完成までの工程日数も分かりやすく、計算もしやすかったですね。
そこで皆さん、この人月・日月という意味はご存知ですか?
IT業界だけではなく、色々な場所で目にする機会の多い言葉なので、是非この機会に覚えて下さいね♪
人月、人日の意味とは何?
人月とは、「一人の作業員が一ヵ月に出来る作業量」を表す単位の事です。
1人月と記載されていれば、一人の人間が1ヶ月作業して生産できる量という意味になります。
三人の人間が2か月作業して生産できる量は6人月ですね。
また、1人日と記載されていれば、一人の人間が1日作業して生産できる量という意味になります。
同じく、人時(一人の人間が一時間に生産できる作業量)や、人週(一人の人間が一週間に生産できる作業量)という言葉もありますが、ほとんど使いません。
この人月や人日という単位は、主にシステム開発などの見積もりの際に使われます。
システム開発費用を算出する際、人件費を「3人日」と表した場合、3日分の人件費を利益に上乗せして請求するイメージですね。
でも、ここで皆さん気になりませんか?
知識・技術のあるAさんと、知識・技術の乏しいBさんを比べると、同じ「3人日」でも進めることが出来る作業スピードは全然違いますよね。
ですので、技術者の能力によって1人月の単価も変わってきます。
Aさんは1人月50万、Bさんは1人月30万など同じ1人月でも費用は変わります。
当然ですよね。。。
ですので、依頼する側にもある程度知識が必要になり、おおまかな人月数を予想できた方がいいですね。
さらに、2人月、3人月で作業量を考える場合には、すべての作業員が同じ能力という前提もしくは、一人一人適正な単価を設定する事が必要です。
まとめ
業務の工数を図ったり、見積もりの際に使用する「人月・人日」
冒頭で、IT業界で耳にする言葉が多いですが、今では他の業界でも使われていることが多いですねと紹介させていただいた通り、IT業界以外で働いている方も耳にしたことがあるのではないでしょうか?
あまり耳なじみのない方も、この記事が覚えておくきっかけになれば嬉しいですね♪