イヤホンやヘッドホンの購入を考え、商品レビューを見るとこんな言葉をよく見かけませんか?
【ドンシャリ】【かまぼこ】【フラット】。
皆さん当たり前のように「ちょうど良いドンシャリ具合が心地よい」とか、「かまぼこ型なので、ボーカルの音がよく通る」とか書いちゃってますよね。
レビューって、現在購入を考えてる人が一番参考にする場所ですよね。
、、、えー全く意味が分かりません。全く参考になりません。そう思っている方もおられるでしょう。
この言葉はオーディオ用語の一つで音の傾向(再生周波数の違い)を表現する際に使用します。
どちらかというと否定的な意味で使われる事がおおいですね。
そこで今回はこの【ドンシャリ】【かまぼこ】【フラット】という言葉を分かりやすく解説していきます。
一つ一つ説明していきますので、用語の意味を理解し、イヤホン・ヘッドホン購入の際に役立ててください。
高音域、中音域、低音域の違い。ドンシャリやかまぼこを知る前に。
早速一つ一つの用語の説明にいきたいのですが、その前に!
皆さん、高音域・中音域・低音域の違いはご存知ですか?
別記事にて、音域の違いや特徴をまとめております。
音域の特徴を知っている方が、「ドンシャリ・かまぼこ・フラット」の意味が理解しやすいので、まずは下記の記事を見てみて下さい♪
イヤホン・ヘッドホンの低音域、中音域、高音域とは何?違いや意味は?
ドンシャリとは何?特徴や意味は?
まず最初は【ドンシャリ】。
どういった音の状態かというと、「高音域と低音域が強く、中音域が弱い」という事です。
もう少し掘り下げてお話ししましょう。
街中で走っているちょっとヤンチャな車から聞こえている「ドンドン」という音や、電車で横の人のイヤホンから「シャリシャリ」という音が聞こえてきたことはありませんか?
簡単にいうと、あれが「ドンシャリ」という音です。
流している・聞いている本人には分かりにくいのですが、外部からだと中音域の音が聞こえにくく、結果的に低音域・高音域の音のみが聞こえてくるのです。
その低音域の音が「ドン」、高音域の音が「シャリ」、この低音域・高音域を強調したものを【ドンシャリ】といいます。
高音・低音を強調しているので、中音が聞こえにくい・ぼやけていると感じる方もおられるみたいです。
実際ヤフー知恵袋なんかを見ていると、ドンシャリ系の音楽には否定派の意見も多く、悪い音の代名詞とか耳障りだとか言われてますが、結局は個人の好みだと思いますね。
むしろ、ロックやEDM、クラブミュージックなどのずっしり来る低音を楽しみたい方なんかは、ドンシャリ系のイヤホンで重低音をしっかり感じた方が、没入感も違いますよね♪
フラットとは何?特徴や意味は?
次にご説明するのは【フラット】
文字通り、平坦という意味で、高音・中音・低音がバランスよく程よく聞こえるという意味です。
先ほどご説明した「ドンシャリ」やこの後ご説明する「かまぼこ」とは違い、一部分の音域を強調していません。
強調している部分がなく、フラットは良くないイメージかといわれると、そんなことはありません。
一部分を強調していない=全ての音域がしっかり聞こえるので、ドンシャリ系の音楽で中音(主にボーカルの声が中音域に入ります)が弱く、バックミュージックばかりが目立つ事が嫌いな方は、フラット系か、後程ご説明いたします「かまぼこ系」の方が相性はいいと思います。
かまぼことは何?特徴や意味は?
最後にご説明するのは【かまぼこ】
かまぼこの断面を見ると真ん中が盛り上がった、丸みを帯びた半円形の形をしています。
両端(低音域・高音域)が小さく、真ん中(中音域)が大きくなっている事から、中音域の強い音を【かまぼこ型】といわれる由来です。
中音域が強いとはどういう事かというと、先ほど説明した「ドンシャリ」とは逆で、低音域と高音域が弱く、中音域が際立っているものです。
要するにピアノやバイオリンといった木製の楽器や、ボーカルの声域が強調されることです。
低音域の迫力や、高音域のクリア感は少ないものの、ボーカルの声を際立たせ、歌声をはっきりと聞きたいのであれば、かまぼこ型がおすすめですね♪
まとめ
ドンシャリ・かまぼこ・フラット。
知らないと全く分からない言葉ですよね。
ですが意味を知ると、「あーなるほど」とついついうなずいてしまう言葉です。
イヤホン・ヘッドホンには、高音域・中音域・低音域に特化したものがあります。
その特性を理解し、普段聞く音楽の種類を考え、イヤホン選びの基準にして下さい。
この記事が、皆さんのイヤホン・ヘッドホン選びに少しでも役立てていただければと思います♪